ある寒い夜、高田健志がチベットの奥地で息を引き取った。僧たちは死亡を確認するとすぐに、彼が今際の際に託した桐の箱を開いた。中には「東の国、大きな唇」と書かれた一枚の紙。めいめいが新たな主の姿に思いを馳せた。そして、1985年12月16日、高田健志20世(現・高田健志)が誕生した。