Re: ◇ヘヤノマンナカで雑談し魔将!◇( No.51 ) |
- 日時: 2016/02/17 14:35
- 名前: あゆと (ID: hYBnWRbP)
『ゲームができる幸せ』
ふと、東日本大震災からまもなく5年…。 自分は昨日の事のようにはっきり覚えています。
震災当日、予定していた現場の出張が急遽なくなり 会社での作業となり、いつも通り近くのスーパーでお惣菜とカップラーメンを買います。 その日は何気なく『最近疲れているから甘いもの』と、いつもは買わないチョコレートを買いました。 が、案の定、チョコレートには手を付けず昼食を済ませました。 昼寝も終わり午後の仕事も始まり、いつもの仕事をこなしている時それは急にやってきました。 立ってられないとは良く聞きますが、自分が体験したのはまさにそれそのもの。 長い!と思いつつも次に起こす行動が生死をわけると一瞬で察知するほどの揺れ。 止むと同時に車へ乗りこみます。(市内でも一番と言っても良い海沿いのため) 勿論、海沿いなので反対車線は誰もいません。市内へ向かう車線では渋滞が始まりかけている。 躊躇したら終わりだとアクセルを踏み込み一気に反対車線を逆走します。 気持ちを落ち着かせるため煙草に火をつけ灰が落ちるのも気にせず、くわえ煙草で車を山の方へ飛ばしました。
次へ続く(きまぐれです) |
Re: ◇ヘヤノマンナカで雑談し魔将!◇( No.52 ) |
- 日時: 2016/02/17 16:38
- 名前: あゆと (ID: hYBnWRbP)
続き
なんとかなったとため息をして煙草を消し、飲みかけのコーヒーを一気に飲み干した。 ホッとしたのもつかの間でサイレンが鳴り響く。 大津波警報。 高台から見渡すとあちこちで火柱が立っている。。火事だ。 まるで戦争の後のよう。空襲にみまわれたかのような惨事に… 酷い。 途方に暮れて目のやり場にこまっていると、ふとみた海の方は真っ黒! まるでこの世の終わりのような光景。 津波だ!!! 乗り親しんだフェリー、大量の車、大木、漁船まで。。。 それらをいとも簡単に押し流しながら迫ってくる! 後ずさりしながらも平常心を保つようにし、実家へ向かう。 誰もいない?、、、その時、犬の鳴き声。我が家の犬だ。 愛犬を連れ母方の実家へ。 皆無事だ。電気は停電、ガスはストップ、水道でない。 とりあえず火をおこす。焚き木拾いもかねて、川で水をくむ。 食料は?冷蔵庫をあけると2,3日分。冷凍庫のもあわせれば何とかなりそうだ。 しかしいつ復旧するか解らない。贅沢は禁物だ。 おこした火で水を沸かし、熱いタオルで顔をふき不安と安堵で顔を埋めた。
続く(きまぐれ)
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Re: ◇ヘヤノマンナカで雑談し魔将!◇( No.53 ) |
- 日時: 2016/02/18 08:55
- 名前: あゆと (ID: VHN9To9m)
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一息つき、家族や親戚の顔を見渡す。 安心したのか涙が込み上げる。 脳裏からあの光景が離れない。 真っ黒な大波、真っ赤に燃える家や山、 変わり果てた生まれ育った街。 この先どうすれば良いのか、友達は無事なのか、不安が込み上げてくる。 居ても立っても居られず、制止を振り切り街へ。 言葉にならない。 家と道路の区別がつかない。 あったはずの建物がなくなり、何処かわからない。覚悟はしていたが予想をはるかに上回る被害に言葉が出ない。 友達に電話するが繋がらない。 道とは言えない道を、皆リュックに長靴で歩いている。避難所に向かっているようだ。その中に友達がいた! 声をかけ、お互い自然と抱き合った。 少しであるが希望が見えたような気がした。
続く
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Re: ◇ヘヤノマンナカで雑談し魔将!◇( No.54 ) |
- 日時: 2016/02/18 11:38
- 名前: あゆと (ID: VHN9To9m)
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安否確認やニュースで情報を集めたいが、 携帯の充電もままならない。 車で充電できるが、繋がらない。 ガソリンも心配だ。 皆がスーパーや、車をあさっている。 自分も平常心がないのか、それに続く。 良いのか?でも、それどころじゃない。 電池、缶詰、ロウソク。 泥だらけの中から使えそうなのを拾って家に帰る。 もう日が暮れ、雪がチラついている。 寒い。 倉庫から埃まみれの石油ストーブを出し その上でお湯を沸かし、コーヒーを飲んだ。 明日からどうしよう。 心身ともに疲れきっていたはずだが、 眠れるはずもなく朝を迎えた。
◯◯が亡くなった。 悲報を聞いたのは翌日だった。 幼稚園からの親友だ。 サーフボードを取りに、家に戻ったらしく 流されたようだ。 心の中で『命より大事なのかよ!』 と叫んだ。
続く
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Re: ◇ヘヤノマンナカで雑談し魔将!◇( No.55 ) |
- 日時: 2016/02/18 11:59
- 名前: あゆと (ID: VHN9To9m)
続き
何日か経って 悲しい知らせとともに、並行して復興がはじまる。 ロウソクだった電気、川の水だった水道水、ガスボンベだったガス。 復興すればするほど、行方不明や死者が増え明らかになる。 余震も震度5や4だ。 眠れるわけもない。
こうした経緯を経て復興とは言えないが 普通の生活できるまで過ごした。 今回此方に書かせてもらったのは、伝えたい事があったから。 それは、命を大事に。 偉そうな事は言えませんが、自分の震災の体験からそう思いました。 物など、どうにかなりますからね。 家族や、ご自身の命を大切にして下さい。 災害対策も万全に、守るべきものを守りましょう! 今自分がゲームできるのも、命があるからです。 もし、同じ事が起こったとしてもゲームを捨てて家族を連れて逃げます。 家族や、仲間、親友、復興に携わった方々に感謝しながらこれから精進していきたいと思います。
長々と、まとまりのない文章、失礼いたしましたm(__)m
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