- 日時: 2022/05/04 10:50
- 名前: てん ◆LpfKOAZuNU (ID: GxTQz1E7)
『かくれんぼ』
友達の家で遊んでいた。
その友達はお母さんだけでお父さんはいなかった。
そいつとは親友で、毎日一緒にいた。
その日も2人だけで、テレビゲームをしていた。
すると不意に、友達が「かくれんぼをしよう」と言い出したんだ。
そして、先に隠れることになった。
2階の部屋の押し入れが目に入った。
押し入れをガラッと開けると布団が積んであったから、早速その布団と布団の間に両手と上半身を突っ込んだ。
そしたらその瞬間、人の手に触れたような感触がした。
急いで手を引っ込めて後ろを振り返ると、すぐそこに友人が立っていた。
「みぃつけた」
気味が悪くなって、友人には悪いが駆け足で友人の家から飛び出して、家へと走った。
友人が追いかけてくるのがわかる。
急いで家に飛び込んでで鍵を掛けた。
家の中は妙にしんとしていた。
嫌な予感がした。
「お母さん」
と呼んでみるが返事はない。普段なら買い物にも行っているのだろうと片付ける所だがその日は違った。
台所で、お母さんは首を吊っていた。
振り返ると何故かそこには友人がいた。
「ねえ、なんで逃げるの?」 |