- 日時: 2022/05/04 10:47
- 名前: 翠華 ◆dyN4EIsgt. (ID: 2lCbKZh7)
Kちゃんは、外で遊ぶ事が好きな活発な子でした。 ある日、Kちゃんは親戚のおばちゃんから1体の人形を貰ったそうです。
身長が30センチぐらいのフランス人形らしく、目がクリクリして可愛い顔が特徴です。 Kちゃんはよくフランス人形を外に持って出て遊ぶようになり、公園のベンチに座らせたり、寝ころばせてお医者さんごっこをしたりしていたそうです。 Kちゃんがフランス人形をもらってから2週間ぐらい経過した頃、一緒に遊んでいた友人たちは驚きます。 人形の目を見ると、片方の目玉がありません。
1人の友人が 「Kちゃん、人形の目玉どうしたの?」 と問うと 「目玉、家でくり抜いてきたの。」 と笑って答えます。 壊し癖といいますか、そういった側面のあるKちゃんなので皆それ以上はあまり気にせず、笑いながらいつも通り公園で遊びました。
しかしそれから公園へKちゃんが遊びに来なくなり、友人たちは心配したそうです。
1人の友人が、Kちゃんの家へ様子を見に行きました。 「Kちゃん、遊ぼう。」 呼ぶとKちゃんが現れたのですが、その目の片方は腫れあがっていて、まるで幽霊のお岩さんのようになっていたそうです。 「Kちゃん、その目どうしたの?」 と問うと 「目、1週間前くらいから痛くて腫れてしまったの。」 「病院に行ったら、ものもらいだからバイ菌が入ったらしい。もう少しで治るから。」 そうKちゃんは答えました。
それから10日ほど経つと、まだ片目を眼帯で隠しながらもKちゃんは公園へ来るようになりました。 しかし友人達はそれ以上に、Kちゃんが持っていたフランス人形の姿に唖然とします。
フランス人形は両目がありませんでした。 両目が無い人形を抱きかかえるKちゃんの姿は不気味過ぎて、今想像してもゾッとすると、この話を教えてくれた友人は語ります。
それからKちゃんは、また公園に来なくなりました。
心配してKちゃんの家に行くと、お母さんが対応してくれました。 「K、今病院に入院しているの。目の手術を受けないといけないの。」 手術するのは両目らしく、1ヶ月ほど入院する事になるそうです。 Kちゃんの目は痛みが続いて視力が低下していたそうで、放っておくと失明になる恐れがあるほどの状態だったそうです。
後日、友人皆で病院へ見舞いに行くと、両目を白いガーゼで巻いて寝ているKちゃんがいました。 手術は無事成功して、1ヶ月後にはまた元気なKちゃんが戻ってきました。
しかしその後も、Kちゃんは遊んだりしていると時たま目をおさえて「痛い、痛い。」と言う事がありました。 まだ完全に治っていないのかな…と心配していると、友人の1人が言いました。 「Kちゃん、目が痛いのフランス人形の目をくり抜いたからじゃない?」
Kちゃんはそれを聞いて家に帰ると、フランス人形の目玉を机の中から取り出し、お母さんに「目を付けたい」と伝えたそうです。 お母さんと一緒にボンドで目玉を取り付け、何とか綺麗に目は引っ付きました。 Kちゃんは心の中で 「お人形さん、ごめんなさい。目を取ってごめんなさい。」 と謝ったと言います。 その後、Kちゃんの目は痛みもなくなり、健康な状態に戻ったそうです。
因果関係は不明ですが、物を粗末に扱うと何かの力が自分に返ってくるのかもしれない、そう感じた話でした。 コピペだお((殴 |