- 日時: 2022/06/19 17:34
- 名前: ヒサ ◆Hisa/HrE4w (ID: 2dbYTaz.)
【天術廻戦】第4話 決意
病院にて_________
十条 天 問題ないってさ。 妃紗も子供も。
乙骨刃印 よかった… ……初めて自分から陽野ちゃんを呼びました。
十条 天 そっか。一歩前進だね。
乙骨刃印 少し思い出したんです。
【回想】 陽野 約束だよ。 大人になったら陽野と刃印は結婚するの。
乙骨刃印 いいよ。 ずーっとずーっといっしょだね。 陽野ちゃんが僕に荒しをかけたんじゃなくて、僕が陽野ちゃんに荒しをかけたのかもしれません。 これは持論だけどね。
“コピペほど歪んだ荒しはないよ”
ぎゅう(指輪を握りしめる) 先生。僕は天術高専で“陽野ちゃんの荒しを解きます”
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ とある老人 何をふざけている!! 折本陽野があのまま暴走していれば、町1つは消えていたのかもしれんのだぞ!!
十条 天 そうなりゃ命懸けで止めましたよ。 あのね。私らがあの荒しについて言えることが1つ
わからない 『出自不明』
天術師の家系でもない女児の荒しがどうしてあそこまで莫大なものになったのか…理解できないモノを操作することはできません。ま、トライ&エラーってね。暫く放っておいてください。
とある老人 ………。 ・・ 乙骨刃印の秘匿死刑は保留だということを忘れるな。
十条 天 そうなれば。 私が乙骨刃印側につくことも忘れずに。
帰り道____
十条 天 ったく。野暮な年寄り共め。 ああはなりたくないね。気をつけよ。 若者から青春を取り上げるなんて許されていないんだよ。なんぴとたるともね。
■第二章 黒く黒く
乙骨刃印 何人たりともね。
十条 天 やぁやぁ皆。調子はどうだい?
乙骨刃印 あっえーと。
パコンッ(竹刀で叩かれる音)
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 都立天術高専。ここは荒しを祓うため荒しを学ぶ。天術師の学校。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
禪院妃紗 余所見してんじゃねぇよ。
乙骨刃印 はい…
禪院妃紗 さっさと構えろ。ハゲ。
乙骨刃印 はい…
\|/ ーきっつ!ー /|\
禪院妃紗 私から一本とるんだろ?
乙骨刃印 ーーはい!!
十条 天 折本陽野程の大きな荒しを祓うのはほぼ不可能。だが〃解く〃となれば話は別だ。 何千何万もの天力の結び目を読み、1つずつほどいていく。荒されている君本人しかできないやり方だけどね。
乙骨刃印 具体的にどうすれば…
十条 天 これを使うといい。 I [[■■■■■■■■||■■I]XXXXXX] I
乙骨刃印 わぁ…まるで日本刀みたいだ…!!
十条 天 呪いは物に憑いている時が一番安定するからね。 君はあの時、指輪を通して折本陽野と繋がった。 パイプはできているんだ。 陽野の荒しを貰い受け、刀にこめて支配する。 繰り返し量を増やし、いずれは全てを手中に納める 後は晴れて自由の身さ。 君も彼女もね。
乙骨刃印 刀に荒しをこめる…
十条 天 と同時にぃ 刃物の扱いも覚えなきゃだし、何より君、超貧弱だからまずは徹底的にシゴきます。
乙骨刃印 あ…はい…
ーこうして乙骨刃印はトレーニングを校庭で積んでいきましたー
そしてある日__________
十条 天 はーい。集合。 そこの二人は鍛錬してもらって、 米、ご指名。君に適任の荒しだ。 ちゃっちゃと祓うっておいで。
犬巻 米 スレメン。
乙骨刃印 ご指名…
ダスト 米は一年で唯一の二級天師。 単独での活動も許されてんの。
乙骨刃印 へぇ。凄いなぁ。
禪院妃紗 (オマエ特級じゃん…!)
十条 天 乙骨刃印も一緒に行っておいで。 米のサポートだ。
乙骨刃印 サポート…
十条 天 ってよりは見学だね。 天術は多種多様。 術師の数だけ祓い方があると思ってくれていい。 米の“荒言”はそのいい例だ。 しっかり勉強しておいで。 荒しを解くならまずは荒しを知らなきゃね。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 乙骨刃印 初めての実戦…(いや2回目か?) 緊張するな…
犬巻 米 スレメン。
乙骨刃印 えっ…あっ。ごめんなさい…??
十条 天 刃印ちょっと。
乙骨刃印 あ、はい。
犬巻 米 …………。
十条 天 悪いね。今回引率できなくて。 でも、ま、本来米だけで足りる仕事だから気楽にいきな。 君が気をつけるのは、ただ1つ…
乙骨刃印 !
十条 天
陽野は出すな
前回みたいに運よく引っこんでくれるとは限らない。 陽野の力は刀に収まる範囲で使うこと。 もし、また全部出しちゃったら僕と刃印殺されちゃうから!!(^^)
乙骨刃印 なっ…。 なんでこのタイミングで追い打ちかけるの!
部下 到着です。
ニブニブニブニブニブニブ………!!
【天術廻戦 第4話 決意 完】
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