Re: こだわりの雑談スレッド 33 822から史上最高の神回物語( No.933 )
  • 日時: 2022/06/26 12:02
  • 名前: 53; (ID: W/f/NWux)

ヒカリ「朝か…」
ヒカリ「おーい、お母さん?」
ヒカリ「おーいってばー」
ヒカリ「居ないのか?」
ヒカリがキッチンに行くと、そこには、衝撃の光景が…
ヒカリ「お…おかあ…さん?」
ヒカリのお母さんは、ぐちゃぐちゃに、何者かによって殺されていた
ヒカリ「な、なんで…」
ヒカリは呆然と立ち尽くした
その頃、ヒカリの住む世界は魔王によって侵略されていた
ヒカリに母親の復讐の為、魔王を倒す決意が生まれた
ヒカリは家のドアを開けた
そして、真っ直ぐ魔王の住む城へと向かった
不気味な雰囲気がある為もあって、誰も近寄るものはいなかった城に
一人で向かった
すると後ろから突然声をかけられた
アカリ「ヒカリ君、どこ行くの?」
同級生のアカリだ
家が近いこともあって、小さい時からよく遊んだ仲だ
アカリ「ねえ、ヒカリ君ってば」
アカリはヒカリの行き先をしきりに尋ねるが、内心、悪い予感がしていた
ヒカリ「魔王の城に行く」
アカリ「そんな、本気で言ってるの?」
アカリ「無謀だよ!」
ヒカリ「そんな事わかってる!」
ヒカリがそう言うと、今まで我慢していた感情が、溢れ出した
ヒカリ「お母さんが…お母さんが!」
ヒカリはアカリに事情を話した
アカリ「そういう事なら、長老に話したらどう?」
ヒカリ「長老?」
アカリ「隣村に住んでるんだけど、昔、魔王と戦ったらしいよ」
ヒカリ「案内してくれる?」
アカリ「もちろん」
長老「帰りなさい」
ヒカリ「どうして!」
長老「お主には無理じゃ、命を大切にせい」
ヒカリ「死んでもいい、何もしないわけにはいかないんだ」
ダクソン「長老、俺がついていくよ」
長老「ダクソンよ、お主の実力はよく分かっている」
長老「それでも勝率は5割ほど」
長老「ましてや、子供二人を連れて行くなんて」
ヒカリ「俺は子供じゃない!」
アカリ「長老、私達にチャンスをください!」
ダクソン「長老!」
長老「ううむ…」
長老「わかった、ならばこれを持ってゆけ」
ヒカリ「これは?」
長老「一族に伝わる、ペンダントじゃ」
長老「必要な時にお主らを助けてくれるじゃろう」
ヒカリ「ありがとう、じゃあ行ってくるよ」
ダクソン「きっと帰ってきます」
アカリ「長老、ありがとうございます」
ヒカリ、アカリ、そして村の青年ダクソンの三人は魔王の城へと歩み出した
一日、二日、三日
そして廃村に到着した
アカリ「うわあ、酷い…」
そこには、ヒカリのお母さんと同じようにぐちゃぐちゃになった死体が転がっていた
ヒカリの心に再び魔王を倒す決意が湧いた
ヒカリ「絶対に魔王を倒す」
???「誰を倒すって?」
???「貴様らが?」
アカリ「ま、魔王!?」
アカリ「どうしてここに!?」
魔王「貴様らを直々に倒しに来た」
ヒカリ「なんだと?」
ヒカリ「おまえがやったのか、俺の母親を!」
ヒカリ「許さない、絶対に!」
魔王「おまえの母親?」
魔王「何を言うかと思えば」
ヒカリ「しらばっくれるな!」
ヒカリ「おまえが世界を滅ぼす前に俺がおまえを倒す!」

Re: こだわりの雑談スレッド 33 822から史上最高の神回物語( No.934 )
  • 日時: 2022/06/26 12:04
  • 名前: 53; (ID: W/f/NWux)

魔王は無言でヒカリの背後にまわる
ヒカリ「!?」
魔王「貴様はここで終わりだ」
魔王「ぬ!?」
魔王がヒカリを手にかけようとした瞬間、ダクソンが魔王に一撃を与える
魔王「貴様は、ハレイスのところの?」
ダクソン「そう、長老の息子だ」
ヒカリ「息子!?」
魔王「あの時、おまえの父親には世話になったな」
ダクソン「ヒカリ、アカリ、下がっていろ」
ダクソン「ここは俺に任せろ」
ヒカリ「でも…」
ダクソン「いいから逃げろ!」
ヒカリ「俺も戦う!」
ダクソン「ヒカリには無理だ」
ダクソン「頼む、逃げてくれ」
魔王「油断をするな!」
ダクソン「く…」
魔王「どれほどかと思えば雑魚か」
魔王「期待して損した」
ダクソン「頼む、逃げるんだ」
ヒカリ「く…」
ヒカリとアカリはダクソンと魔王を残して魔王城の方角の森へ逃げ込んだ
アカリ「きっと大丈夫」
ヒカリ「そうだといいんだけど」
気がつけば、二人は魔王城に辿り着いていた
城からは魔王の手下が出てきた
ラブドフ将軍「おまえら、何者だ」
ヒカリ「魔王を倒しに来た」
ラブドフ将軍「名を名乗れと言っているのだ」
ヒカリ「ヒカリだ」
ヒカリ「そして、こっちはアカリだ」
ラブドフ将軍「アカリ?」
ラブドフ将軍「なるほど、そういう事か」
ヒカリ「何を言っている」
ラブドフ将軍「通れ」
ヒカリ「いいのか!?」
ラブドフ将軍「ああ、魔王に会え」
ラブドフ将軍「それと、この剣を持っていけ」
ヒカリ「この剣は?」
ラブドフ将軍「魔王を一撃で倒せる剣だ」
ヒカリ「何故こんなものを」
ラブドフ将軍「…」
ヒカリ「まあ、いい」
ヒカリ「ありがとう」
ラブドフ将軍「ゆけ」
魔王「来たか」
ヒカリ「ダクソンさんはどうした!」
魔王「あの雑魚か」
魔王「消した」
ヒカリ「…」
魔王「その剣は!?」
魔王「何故貴様がそれを持っている!」
魔王「どういうことだ?」
アカリ「さあ、ヒカリ君、やっちゃって」
ヒカリ「…」
ヒカリ「その前に、何故俺の母親を殺したか、言ってもらう」
魔王「前も言っていたな…」
魔王「この際言おう」
魔王「本当に知らない」
ヒカリ「そんなはずはない」
ヒカリ「おまえがやっていないというなら誰がやったと言うんだ!」
魔王「それは、胸に手をあてて聞いたらどうだ」
ヒカリが胸に手を当てるとそこには長老から貰ったペンダントがあった
そして、ペンダントは輝いていた
ヒカリ「こんなに光ってたっけ?」
その瞬間、ヒカリの視界に光が広がった
あの時の選択は正しかったのか
何かを救うことはできなかったのか
エンディング1「バッドエンド-ラブドフの剣」

Re: こだわりの雑談スレッド 33 822から史上最高の神回物語( No.935 )
  • 日時: 2022/06/26 12:07
  • 名前: 53; (ID: W/f/NWux)

ヒカリ「朝か…」
ヒカリ「おーい、お母さん?」
ヒカリ「おーいってばー」
ヒカリ「居ないのか?」
ヒカリ(こんな事、前にもあったような…気のせいか)
ヒカリがキッチンに行くと、そこには、衝撃の光景が…
ヒカリ「…」
ヒカリのお母さんは、ぐちゃぐちゃに、何者かによって殺されていた
ヒカリ「…」
ヒカリに母親の復讐の為、魔王を倒す決意が生まれた
そして、ヒカリのお母さんの死体の横には何故か剣が落ちていた
ヒカリ(見たことあるような…)
ヒカリは家のドアを開けた
そこにはアカリがいた
そして、その瞬間ヒカリの記憶が戻った
アカリ「ヒカリ君?」
アカリ「その剣何?」
ヒカリ「いや…なんでもない」
アカリ「どうしたの?」
アカリ「顔色悪いよ?」
ヒカリ「ラブドフ将軍を、倒しに行く」
アカリ「ラブドフ将軍?」
ヒカリ「夢かもしれないけど、そいつが俺の母親を殺したと思う」
アカリ「誰?」
ヒカリ「魔王の手下…いや、上司なのかもしれない」
アカリ「魔王城に行くの?」
アカリ「それなら、長老のところに…」
ヒカリ「わかってる」
ヒカリ「ペンダントを貰いに行かないと」
ヒカリは一直線に長老の家を目指した
長老「お主、その剣」
ヒカリ「訳あって、ペンダントが欲しいんだ」
ヒカリ「そのペンダントには不思議な力がある」
長老「何故ペンダントの事を…」
ヒカリ「…」
長老「ほほう、さては、前にこのペンダントを使ったことがあるな?」
ヒカリ「そうだ、だから、俺に預けてくれないか」
長老「いいじゃろう、少しずつ真実へ近づけ」
アカリ「え、と…」
ヒカリ「ああ、ごめん、ごめん、こっちの話」
アカリ「わかった」
アカリ「何か困ってる事あるなら言ってね」
ヒカリ「ありがとう」
ダクソン「お、魔王討伐に行くのか?」
ダクソン「俺がついて行ってやる!」
ダクソン「守ってやるからな!」
ヒカリ「…ありがとう」
ヒカリ、アカリ、そしてダクソンの三人は魔王の城へと歩み出した
一日、二日、三日
そして廃村に到着した
アカリ「うわあ、酷い…」
そこには、ヒカリのお母さんと同じようにぐちゃぐちゃになった死体が転がっていた
ヒカリ「…来る」
魔王「ほう、察しがいいではないか」
ヒカリ「ラブドフを出せ」
魔王「貴様に会わせることは無いだろう」
魔王は無言でヒカリの背後にまわる
ヒカリ「!」
ヒカリのツルギが魔王の体を切り裂いた
魔王「な…」
ヒカリ「見てるんだろ、ラブドフ」
ラブドフ将軍「いやあ、天晴天晴」
ラブドフ将軍「おまえにそんな覚悟はないと思ったが、遂に殺しを働いたか」
ラブドフ将軍「殺しをした者には制裁を加えないといけないなあ」
フェニックス「焼き殺してやろう」
ヒカリ「なるほど、それがおまえの真の姿という訳か」
フェニックス「そういう事だ」
フェニックス「殺しというのは最も罪深き行為だ」
フェニックス「罪のない魔王を殺したおまえは悪だ」
ヒカリ「俺の母親を殺しておいて、よくそんな事が言えたな」
フェニックス「母親?」
フェニックス「殺される恐怖で頭がおかしくなったか?」
この時、ラブドフは巨大な怪鳥の姿になっていた
フェニックス「まさか私に勝てるとは思うまい」
ヒカリ「ペンダントは…まだ光ってないか」
フェニックス「さあ、死んでもらおうか」
ダクソン「隙あり!」
その時、ダクソンはフェニックスの目を切りつけた
フェニックス「ぬあああ」
ヒカリ「今だ!」
フェニックス「く…」
ヒカリ「とどめだ!」
フェニックス「待て!」
フェニックス「私は本当におまえの母親を殺していない」
ヒカリ「母親の死体の横に落ちていた」
ヒカリ「この剣はおまえのものだろ!」
フェニックス「違う、知らない、そんな物」
ヒカリ「図体だけでかくて言い訳か?」
フェニックス「本当に知らないんだ、信じてくれ!」
ヒカリ「嘘をつくな!」
ヒカリ「とどめだ!」
ヒカリがフェニックスことラブドフにとどめをさそうと振りかぶった時、輝くペンダントが目に入った
その瞬間、ヒカリの視界に光が広がった
あの時の選択は正しかったのか
ダクソンを救うことはできたが他にも救えたものはないか
エンディング2「ノーマルエンド-フェニックス」

Re: こだわりの雑談スレッド 33 822から史上最高の神回物語( No.936 )
  • 日時: 2022/06/26 12:11
  • 名前: 53; (ID: W/f/NWux)

ヒカリ「夜だ」
ヒカリ「何故か目が覚めた」
ヒカリ「妙に汗をかいている」
ヒカリ「胸騒ぎがする」
ヒカリはキッチンに飛び出す
そこには、家事に疲れて眠ってしまっている母親と何者かの影があった
ヒカリは急いで電気をつける
ヒカリ「…!?」
ヒカリはその場に立ち尽くした
ヒカリのお母さんを殺した犯人の正体を知った
そこにいたのは、魔王でも、ラブドフでも無かった
その人物も驚いた表情でこちらを見ている
その手には、ラブドフの剣が握られていた
そこにいたのは、ヒカリ自身だった
未来のヒカリ「やれやれ、見つかってしまったか」
未来のヒカリ「どうか邪魔しないでくれ」
ヒカリ「やめろ!剣を下ろせ!」
未来のヒカリ「おまえも、いや、過去の俺も、ペンダントのことは知っているだろう?」
ヒカリ「ああ、ペンダントの力で、この時間に来た」
ヒカリ「なんで、俺が、お母さんを殺すんだ!?」
ヒカリは信じられない現実に、うろたえていた
未来のヒカリ「ペンダントは過去に戻れる物だと思っているか?」
ヒカリ「そうだ、実際、何度も戻ってきた」
未来のヒカリ「それは、違う時間軸に行けるペンダントだ」
ヒカリ「!?」
未来のヒカリ「そして、違う時間軸の多くは、魔王に滅ぼされている」
未来のヒカリ「それは勇者が現れなかったからだ」
未来のヒカリ「勇者であるおまえは先程、こことは別の時間軸で魔王を倒したな?」
ヒカリ「どうしてそれを!?」
未来のヒカリ「それは、俺が未来のおまえだからだ」
ヒカリ「ならば、お母さんを殺された時の気持ちも知っているはずだ!」
未来のヒカリ「ああ、すごく辛いよ」
未来のヒカリ「出来ることなら、殺したくない」
ヒカリ「じゃあなんで!」
未来のヒカリ「おまえが、いや、俺が、魔王を倒すためだ」
ヒカリ「!?」
未来のヒカリ「おまえが魔王を倒さなければ、世界は滅びる」
ヒカリ「だからといって、お母さんが死んでいいことにはならない!」
未来のヒカリ「わかってくれ」
未来のヒカリ「俺がやらなくても、魔王にやられる」
未来のヒカリ「それくらいなら自分でやったほうがいい」
ヒカリ「なら、ぐちゃぐちゃに殺すこともないだろう!」
未来のヒカリ「この剣のせいなんだ」
未来のヒカリ「対象をぐちゃぐちゃにしてしまう剣だ」
ヒカリ「なら何故それを使う?」
未来のヒカリ「お母さんに苦しい思いをして欲しくないだろう」
未来のヒカリ「だから、一瞬で…」
ヒカリ「いやだ」
ヒカリ「いやだいやだいやだ!」
ヒカリ「俺が魔王を倒せばいいんだろう?」
ヒカリ「それならお母さんは死なずに済む!」
未来のヒカリ「お母さんが死ななければ、おまえが魔王を倒すきっかけが無いだろう?」
ヒカリ「いや、今はもう、記憶がある!」
ヒカリ「今から倒せばいいじゃないか!」
未来のヒカリ「おまえがここで魔王を倒しても、別の時間軸ではおまえは呑気に過ごし、世界は滅びる」
ヒカリ「そんな…」
ヒカリ「助かる道は無いのか?」
未来のヒカリ「残念ながら…」
アカリ「それなら、いい方法があるわ」
ヒカリ「どうしてここに!?」
アカリ「いいから」
ヒカリ「良くないよ、人の家だよ!?」
アカリ「ヒカリ君にはいってなかったけど、私も、ペンダントで時間軸を移動していたの」
アカリ「それでヒカリ君のお母さんを守りに…」
ヒカリ「ありがとう、そういう事だったのか…さっきは強く言ってごめん」
アカリ「良いって」
ヒカリ「それで、助かる方法って?」
アカリ「カミサマに会いに行くの」
アカリ「そして、魔王の存在を全時間軸から消してもらうの」
ヒカリ「でも、どうやって?」
アカリ「私のおじさんの家にロケットがあるわ」
アカリ「おじさんが作ったらしいんだけど、時空を超えて、カミサマのところに行けるらしいの」
ヒカリ「それって、死ぬって事じゃ…」
未来のヒカリ「おまえが死んだら全ての時間軸が滅びてしまうぞ!」
アカリ「やらなければ、お母さんが死ぬのよ!?」
ヒカリ「やろう」
ヒカリ「案内して!」
未来のヒカリ「おい、やめるんだ!」
ヒカリ「お母さんのためだよ!!!」
未来のヒカリ「う…わかった」
未来のヒカリ「行こう」
こうして、三人はアカリのおじさんの家に行くことに
隣町に向かって夜の闇の中を歩き出した

Re: こだわりの雑談スレッド 33 822から史上最高の神回物語( No.937 )
  • 日時: 2022/06/26 12:15
  • 名前: 53; (ID: W/f/NWux)

アカリの叔父「星麟丸に乗りたいというのは君たちかい?」
二人のヒカリ「はい、そうです」
アカリの叔父「アカリも、行くんだね?」
アカリ「うん」
アカリの叔父「くれぐれも、気をつけて…」
三人は時空間ロケット、星麟丸号に乗り込んだ
星麟丸「セイリンマルヘ、ヨウコソ」
星麟丸「ゴユックリ、ジクウノタビヲ、オタノシミクダサイ」
ヒカリ「すっごく!」
ヒカリ「せまい!」
アカリ「しょうがないじゃん!」
ヒカリ「ごめんごめん」
星麟丸「トウチャク、イタシマシタ」
星麟丸「カミノ、キュウデンデス」
カミ「久々のお客さんだね」
ヒカリ「カミサマですか?」
カミ「そうだよ」
カミ「ここに来てもらったら困るんだよね…」
カミ「人間達は宇宙という牢屋の中で暮らしてもらわないと」
カミ「永遠に時間と空間に囚われて」
カミ「それを外から眺めるのがボクの役割」
カミ「出てきちゃったお客さんを始末するのも、ボクの役割なのさ」
ヒカリ「魔王を消してください」
カミ「話聞いてたかい?」
カミ「ボクは君を始末しないといけないの」
ヒカリ「魔王を、消してください!」
カミ「悪いけど、できない」
カミ「絶望の中から希望を見いだす」
カミ「勇者が現れるか、魔王が滅ぼすか」
カミ「それを予想するのが楽しいんだよ」
ヒカリ「それでも、魔王を消してください」
カミ「フフ…君、面白いね」
カミ「ボクに勝てたら良いよ」
未来のヒカリ「この剣で!」
未来のヒカリ「くらえええ!」
未来のヒカリ「!」
カミ「弱い弱い」
カミ「こんな剣でボクに勝とうなんて」
カミ「次は君の番だよ」
ヒカリ「もうヤケクソだ!」
カミ「フフ…」

Re: こだわりの雑談スレッド 33 822から史上最高の神回物語( No.938 )
  • 日時: 2022/06/26 12:18
  • 名前: 53; (ID: W/f/NWux)

ヒカリの意識が薄れていく
ヒカリ「これが、死か…」
ヒカリ「本当に走馬灯が見えるんだな…」
ヒカリ「ペンダントも今は持っていない」
ヒカリ「未来の俺が言っていたように、全時間軸が滅びるのか…」
ヒカリ「ああ、苦しい」
ヒカリ「なんだろう、胸が苦しい」
ヒカリ「頑張って忘れようとしていた記憶が戻っていくような感じだ」
ヒカリ「思い出したくない」
ヒカリ「嫌だ、うわあああ」
星麟丸「トウチャク、イタシマシタ」
星麟丸「カミノ、キュウデンデス」
ヒカリ「!?」
カミ「久々のお客さんだね」
ヒカリ「!??」
カミ「いや、ついさっきぶりかな」
カミ「いやあ、面白かった」
カミ「君、面白いね」
カミ「いい時間潰しになったよ」
カミ「出ておいで」
魔王「面白いな、貴様」
フェニックス「なんとか最後まで演じ切る事ができたぞ」
魔王「途中で台詞を噛みそうになっていたではないか」
フェニックス「悪い悪い」
ヒカリ「!?」
カミ「ちょっとした劇だったんだよ」
カミ「ボクと、魔王とフェニックスで君を巻き込んだ劇をしていたのさ」
アカリ「私も劇に参加してたの、裏切ってごめんね」
アカリ「前におじさんとここに来たことがあって、こんな企画を立てたの」
アカリ「お母さんの事は本当にごめんなさい」
カミ「まあ、そういう事だから、また元の日常に戻りなさい」
カミ「これが真実さ」
ヒカリ「違う」
ヒカリ「長老が言ってた真実はこれじゃない」
ヒカリはそう言うと、魔王、そして、フェニックスを殴り殺した
アカリ「え…」
カミ「まずい…、!」
不思議な力によって、カミをも殺した
宇宙コンピュータ「よくやった、人間」
宇宙コンピュータ「これでやっとカミの呪縛から逃げられる」
アカリ「これはどう言う事?」
宇宙コンピュータ「この人間を利用してカミを殺させることに成功した、それだけだ」
ヒカリ「…」
宇宙コンピュータ「おい、人間?」
宇宙コンピュータ「!」
ヒカリは宇宙そのものを構成している宇宙コンピュータを破壊しようと、手をあげた
アカリ「やめて!」
アカリ「そんな事をしたら、宇宙は、無くなってしまうわ!」
ヒカリ「この世界は現実じゃない」
アカリ「気づいたのね…」
ヒカリ「俺は、あの日…君に会えたらと星に願った」
アカリ「そしたら、ここに来たの?」
ヒカリ「そう、そしてお母さんが死んでいて、代わりに、死んだはずの、君がいた」
ヒカリ「あの時、君は俺の目の前で、交通事故にあった」
ヒカリ「君はぐちゃぐちゃになっていた」
ヒカリ「俺はずっと後悔していた」
ヒカリ「あの時、俺が一声かけていれば、君は死ななかった」
ヒカリ「カミサマに殺されたとき、走馬灯のように思い出した」
ヒカリ「ずっと気付かないフリをしていた」
ヒカリ「このまま、君と暮らせるなら、嘘の世界で生きようとも思った」
ヒカリ「でも、それは、君にとって幸せじゃない」
アカリ「そんなことない!」
アカリ「私は十分幸せだよ!」
アカリ「だから...」
ヒカリ「いや、違う」
ヒカリ「そんなの、本物の幸せじゃない」
アカリ「私だって気付いてた」
アカリ「死んでからずっと、もう一度会いたいと願ってた」
アカリ「だから、会えたときは本当に嬉しかった」
アカリ「この嘘の世界にヒカリ君をずっと引き留めるわけにも行かない」
アカリ「ヒカリ君のためだもんね、しょうがないもんね」
アカリ「この世界を壊して」
アカリ「さっきは止めてごめん」
アカリ「お別れが言えて、嬉しかった」
アカリ「さよなら、元気でね」
ヒカリ「さよなら、ずっと、忘れないから!」
アカリ「うん」
ヒカリは宇宙コンピュータを壊した
あの日のヒカリ「俺、明日、誕生日なんだ」
あの日のアカリ「しってるー」
あの日のアカリ「プレゼント、用意してあるからね」
あの日のヒカリ「え、なになに?」
あの日のアカリ「なーいしょ」
あの日のアカリ「あ、お母さんのお手伝いしないと」
あの日のヒカリ「そっか、じゃあな」
あの日のアカリ「うん、また明日ー」
車「キキィイーー」
あの日のアカリ「え!?」
運転手のヤンキー「やっべ、引いちゃった」
助手席のヤンキー「ヤバくね?」
助手席のヤンキー「逃げないと」
運転手のヤンキー「そうだな、にげろにげろーww」
あの日のヒカリ「そんな...」
あの日のヒカリ「そんなああああ!」
あの日のヒカリ「うっ、うぅ...」
あの日のヒカリの母「泣かないの」
あの日のヒカリの母「アカリちゃんも悲しくなるでしょ」
あの日のヒカリ「どうして...うぅ」
あの日のヒカリの母「ほら、アカリちゃんがあなたのために作ってくれたペンダントですって」
あの日のヒカリの母「これで元気出しなさい」
あの日の夜、
ヒカリが星に願ったとき、
アカリのペンダントが光り輝いていた
ヒカリが嘘の世界から戻ってきても確かにペンダントは机の上にあった
長老にもらった物と似ているような...
嘘の世界も実はペンダントの力で行った、別の時間軸の世界だったのかもしれない
それでも、アカリにはもう会えない
ヒカリの目から涙がこぼれる
あの、宇宙コンピュータを壊した選択は正しかったのか
いや、星に願った選択から間違えていたのかもしれない
それでも、ヒカリはもう、後悔はしていない
アカリとちゃんとお別れができたから
I want meet you again.
その願いが二人を幻の世界で出会わせた
ペンダントの力はなんだったのか、それは謎のままだ
ヒカリはある意味すっきりした気持ちで寝床についた
しかし、その目には涙が輝いていた
ひとしずくの涙は頬を伝って、枕元においたペンダントにこぼれた
その時、ペンダントはまばゆいヒカリでヒカリを照らした
まるで、アカリがヒカリを慰めているように
幼いヒカリ「俺、大きくなったら魔王を倒すんだー」
幼いアカリ「もー、ゲームじゃないんだからー」
幼いヒカリとアカリ「わはははは♪」

小学生ヒカリ「わーい一年生だ」
小学生アカリ「みてみて、私のランドセル」

中学生ヒカリ「す...好きですっ!」
中学生アカリ「もー、何を今さら、ばればれだよ」


大人になったヒカリ「今日も出勤めんどくせー」
ペンダント「もう、ヒカリ君ったら」

エンディング3「トゥルーエンドーペンダントの願い」