りとの刄 第弐話〜無限交換列車編〜( No.2 )
  • 日時: 2022/06/18 20:21
  • 名前: ヒサ ◆Hisa/HrE4w (ID: lq39iN34)

【りとの刄〜無限交換列車編〜】

りと獄さん
……。
もう、そんなに発狂するんじゃない。
本垢に被害がでる。君も、軽傷じゃないんだ。
りと少年が死んでしまったら、俺の負けになってしまうぞ
こっちにおいで。最後に話をしよう。
りと少年
……

りと獄さん
思い出したことがあるんだ。昔の夢を見た時に。俺の本垢、りと獄家に行ってみるといい。歴代の、りと柱が残した毎日日記があるはずた。父は、よくそれを読んで爆笑していた。おそらく、ポエムでも書いてあったんだろう。でも、俺は読まなかったから内容がわからない。
君が言っていた¨炎上神楽¨について何か…書かれているかもしれない。

りと少年
りと、りと獄さん。もういいから、早く、修理に出してください。修理に出す方法はらないんですか?

りと獄さん
無い。俺の本垢は、直らない。使えるうちに、使っておく。一つ、遺言を伝えておいてくれ。
弟の、りと獣郎には、自分の心のまま、正しいと思う道を進むように伝えて欲しい。
それから、父には、こう伝えておいてくれ。
「よくも、こんなゲームで遊ばせくれたな」と。
それから、りと少年。俺は、君の妹を信じる。妖2勢の一員として認める。
交換中に、あの少女が血の涙を流しながら交換していたことを…。
命をかけて、妖2をプレイし、妖2勢を守る者は、誰が何といおうと、妖2勢の一員だ。

胸を張って生きろ

己の不注意や不甲斐なさに、どれだけ打ちのめされようと。心を燃やせ。歯を食いしばって、前を向け。
君が足を止めて、泣いても、時間の流れは止まってくれない。共に寄り添って悲しんではくれない。
俺がここで死ぬことは気にするな
最古参ならば、後輩の盾となるのは、当然だ。最古参ならば、誰であっても同じことをする。若い芽は、摘ませない。
りと少年。りと獣少年。金髪少年。
もっともっと、やり込め。
そして、今度は君たちが妖2を支える柱となるのだ。俺は、信じる。君たちを、信じる。
りと少年
……(泣いている)

りと獄
母上。俺は、ちゃんとやれただろうか。

天使の、りと獄ママ
立派にできましたよ。

りと逸
交換が脱線する時…。
りと獄さんが、いっぱい裏技を出しててさ。
他の人の本垢の被害を最小限にとどめてくれたんだよな。

竈りと(元りと少年)
そうだろうな。

りと逸
死んじゃうなんて。そんな……。
本当に上弦のりとが来たのか?

竈りと
うん

りと逸
なんで、来んだよ。上弦なんか…。
そんな強いの?そんなさぁ…。

竈りと
悔しいなぁ。何か一つ高個体を手に入れたら、また、すぐに分厚い問題にぶつかる
凄い人は、もっとずっと先の所で、戦っているのに。俺はまだそこに行けない。
こんな所で、つまずいているような俺は、
りと獄さんみたいになれるのかなぁ…。

りと逸
うっ。うっ。ううっ。

りと獣
弱気なこと言ってんじゃねぇ!!
なれるかなれないかなんて、くだらねぇこと、言うんじゃねぇ!!
信じると、言われたならそれに応えること以外考えるんじゃねぇ!!
壊れた本垢は、中古屋に売るだけなんだよ!
べそべそしたって、直るわけゃしねぇんだよ!!
悔しくても、泣くんじゃねぇ。
どんなに、惨めでも、恥ずかしくても、妖2をプレイしていくしかねぇんだ!!!

りと逸
お前も、泣いているじゃん……。
かぶりものから、溢れるくらい涙でてるし。

りと獣
俺は、泣いてねぇ。わーっ。
こっちに来い修行だ!!
ズズズッ。ポコポコ。
わぁぁぁぁぁぁん!

ナレーション
こうして、りと獄の訃報は、直に、りと屋敷と柱たちに伝えられたのであった。

胡蝶りと
そうですか。りと獄さんが……。

天元りと
上弦のりとは、りと獄でさえ負けるのか。

伊黒りと
俺は信じない。

悲鳴島りと
南無阿弥蛇仏……。

不死川りと
醜くい、りと共は俺が殲滅する。

富岡りと
そうか。

りと屋敷
二百人のプレイヤーは、一人として死ななかったのか。りと寿郎は、頑張ったんだね。凄い子だ。
寂しくは、ないよ。私は、もう長くは妖2を続けられない。近いうちに、りと寿郎や皆のいる…。LEVEL5に行くだろうしね。



りとの刄〜無限列車編〜      完