Re: B1同好会・拾壱ノ宴( No.185 )
  • 日時: 2023/02/09 19:45
  • 名前: てん ◆xNQw.mfGbM (ID: vIPF5IJ4)

184いいえ。正確には文全部で一バイトではなく、一バイトの文字のみで構成されていると弾かれます。

つまり、「あ」はOK。「草草草wナニソレオモロイ」はOUTです。

183なんかメッセージ性がすごい()



夢から覚めれば昨日までそこにあったモノクロの世界は跡形もなく、眩しいほど鮮やかな風景が広がっているだけだった。
目を凝らすと希望の光が君を照らしているのが分かる。あゝ、君のおかげだったんだね。
今、そっちに行くからね。
そういうと君は首を振る。なんで、やっと会えたというのに。
君は口をもごもごさせる。なんて言ったか聞こえないよ…ただ、笑いかける君の姿は朝の光に霞んでいく。
もう一度、目が覚めた。ここは、どこだ。ガラス扉からは慌ただしく動く人影が見える。
「目が覚めたんですね」
ぼうっとしていたところに知らない声が語りかけてくる。ここは、どこですか。そう聞こうとして、呂律が回らないのに気づく。
なんだか体も重い。そうだ、俺は、車に撥ねられたんだった。詳しいことは覚えていない。
「娘さんがすぐに電話してくれたお陰ですよ」
あゝ、きみのおかげだったんだね。疲れて眠っている娘に目をやる。さっき夢で見た”君”にそっくりだ。
君達親子には助けられっぱなしだよ。
本当は今すぐにでもそっちへ行きたいけど、独りじゃないんだ、俺は。
2年前に亡くなった妻に語りかける。
「一人じゃ、ないんだ。」
やっぱり呂律は回らないが確かにそういうと、俺は、このモノクロの世界で再び生きていく決心をした。

結婚指輪にラピスラズリが君の瞳のように輝くだけで、その後しばらく、その部屋に沈黙が流れた。