ストーリー編
第4話「月光計画・フェーズ2」
眩しき光に照らされたその部屋は、まさしく目に悪影響を与えるほどだった。
そうだ。あの光の正体は月光だったのだ。
しかし、月光であれほどの光を出せるとは驚きだ。まさかだと思うが、人工惑星を使い、人工月を作り出しそこから月光を集めたのではないかと疑問を持ち始める。
最近の天文技術は、かなりハイスピードで進んでおり、来年には人工銀河を作る計画が立てられている。
そして、本題に戻るがその集められた月光は貯光タンクに貯められ、保管してあった。それを見た玲音さんはこういった。「明日には紅月光豪下を切り拓く。」と。
そうだ。明日には月光計画がフェーズ2へと進むというのだ。
しかし、この発言でもなぜ俺ら5人がここに集められたのかわからない。
そして、そのまま、玲音さんの命令で頂上の一つ下の階へ向かい、カプセルホテルで一晩過ごすこととなった。
―翌日―
玲音さんの声で目覚めた。
カプセルホテルから出ると、即頂上へ向かい、そこで朝ごはんを食べることとなった。
紅シティーの天才研究者、王類サガクもPCで月光計画・フェーズ2への準備に取り掛かっていた。
フェーズ2の開始は今日の夕方。
港沿いの森に向けて月光光線を発射するらしい。
俺らはその時まで雑談タワーで過ごさないといけない。
ひたすら待ち続けて、6時間位経った頃だろうか。ついにフェーズ2を遂行することとなった。
さまざまな関係者が見守る中、俺らも前の方で見守ることとなった。
外では、市民たちが大きな歓声をあげて、遂行を待っていた。
そして、3分後。ついにその時が来た。
サガクの「発射!」という声と共に、発射装置から、月光光線が港沿いの森めがけて発射された。
森は、大きく光り、まるでそこでビッグバンが起こっているのかと思うほど。
そして、貯光タンクが空っぽとなり、発射が終了。森を見ると、コンクリートの平地となっていた。周りには、まだ少なからず木はあった。
そして、関係者も市民も勿論俺たちも全員ホッとするが、次に玲音さんから告げられた言葉はホッとするのを一気に妨げることとなった…
第5話へ続く