これが…最後…かよ?
最終話「REYC BURNING〜覚醒のフルブレイ〜」
俺と玲音は緊急搬送され、目が冷めたら病室にいた。
そして、隣には荒川がいた。
荒川「お前!目醒めたのか!」
俺「…あぁ…気だるいなあ」
荒川「今は安静にしとけ。お前の魂の中にもう一つの遺伝子があることが確認されたんだよ」
俺「…は?」
俺はそんなジャ○プ漫画みたいなのこと実際にあるはずないと思った。
荒川「お前の中にエンドと呼ばれる遺伝子があるんだ。」
俺「エン…ド?」
荒川「ああ…本当にどういうことなんだろうな。世界でもお前が一番らしいぞ」
俺「マジか。」
俺「ところで…玲音は?」
そう聞くと、荒川は一気に表情を曇らせた。
荒川「玲音は…死んだ。」
俺「…え?」
俺はびっくりした。玲音が死んだ。あの玲音がだ。
俺「どうして?」
荒川「俺のグーパンが腸の腫瘍部分に直撃したらしくてな…全く。償いも受けずに死ぬなんて。」
俺「…」
死因を聞き終わった後、俺の心の中はもやもやした気持ちになった。
俺「方堂と碇と斎藤は?」
荒川「やつらはこの街を出て、遠い町へ行った。『この街は呪われている』なんてこと言い残してな。まったく。あいつらは現実逃避でもしたのか。」
俺「…」
確かにこの街はおかしい。でも、この街が狂ってんじゃない。タワー関係者が狂ってるんだ。
荒川「そいえば、あと少しでタワー崩すらしいってよ。」
俺「マジか…」
俺もあのタワーにはたくさん思い出が残っていた。だけどその思い出も忘れずに新たな道へ進んでいかなければならない。そう…これこそが本当の人生の選択なんだろう。
ストーリー編、完