先にいいます
このあとは無限○車編と流れが丸かぶり、というか元にしてます
鬼殺鬼
9.親友
………
……
…
「……う………佑………起きて」
「ん………綾音……?」
「ここはどこなの?」
「……! 目が覚めたんだ!よかった…!」
「どうしたの佑?急に抱きついちゃって」
「あ、あぁごめん 実はね………」
「そういうことだったのね、ありがとう 助けてくれて」
「いや、こっちこそ両親を救えなくてごめん……」
「佑が駆けつけてくれたときにはもうダメだったんだよね……でも私を助けてくれたじゃない」
「まだ息してたからね、急げば間に合うと思って」
「ふふ、ありがとう」
綾音は笑顔だ。包帯でぐるぐる巻きなことを忘れさせてくれるくらい眩しい笑顔…家族を殺されたのに…傷を負わされているのに…無理して………
「佑も元気みたいでよかった 帰ってこなかったらどうしようかと思っちゃった」
「心配しなくても、俺はちゃんと生きて帰るさ」
「そう?なら安心ね」
まぁ…1度死にかけたんだけどね……
「彼が主様だよ、俺が所属している滅鬼組をまとめてる方だ」
「はじめまして、高原綾音です」
「君が綾音さんか、話は佑くんから聞いてるよ 急にここに連れてこられて困惑しなかったかい?」
「はじめはちょっと…でも隣に佑がいたから大丈夫でした」
「そうか、二人の友情はかなり深いみたいだね」
「ええ、赤ちゃんの頃から一緒なんです」
「そうかい、まるで家族みたいだねえ」
「そうですね…家族も同然かもしれないですね」
綾音、楽しそうに話してるな。
なんか……安心する。
その日の夜……
佑は体を休めるために早めに寝た。
綾音は窓の前で夜空を見つめながら一人立っていた。
「お父さん………お母さん………守れなくてごめんね………」
今日、佑の前で辛い顔一つ見せなかった綾音はその夜…………一人……涙を流した。
俺の体、精神もだいぶ良くなってきた。
もう戦線に出ても大丈夫だ。
綾音も包帯が取れるくらいまで傷が回復してきた。
五十嵐さんも「大丈夫、傷は完治するよ」って言ってたし、もう大丈夫だろう。
その頃、円城寺は任務を受けた。
佑と綾音が住んでいた乃木市で子供が400人近く消えている、とのことだ。
「数名の組員が任務に向かってくれたけど、誰も帰ってこないんだ…もしかしたら霹かもしれない…だから、天の円城寺くんに依頼したんだ」
「なるほどな、そういうことならば俺が行こう!」
「ありがとう、気をつけてね」
「円城寺さん、これから任務ですか?」
「九十九か!ああ、俺は今から乃木市に向かう」
「例の子供が消えてる事件ですね」
「ああ、子供は将来を歩む大切な存在だ 必ず止めねばな!」
佑は円城寺のもとに向かうよう命令された。
「いい機会だから、天の戦いを見ておいで それを活かせばもっと人を救うことができるようになるからね」
「はい、わかりました」
円城寺さん…どのくらい強いんだろう。
最上階級だからきっとものすごい強いんだろうなあ。
「佑、私もついていっていい?久しぶりに皆に会いたいな」
「危ないよ…綾音はここにいた方がいいよ、ここなら安全だから」
「…一人やだ」
「そうやって幼稚園生みたいに…わかったよ」
「やったー!あ、もし鬼が出たら守ってね?佑みたいに鍛えてないんだから」
「また勝手なことを…ついていきたいって言ったのは綾音なんだぞ……」
でも、言われなくても必死で守るさ。
だって……たった一人の大切な親友……
いや、家族も同然………かもね。
「ここが乃木市か、なかなかいいところだな!」
人を襲う醜い鬼は、俺が必ず倒す!例えこの体が壊れようとも!!!
………
……
…
はい、見てわかる通り円城寺さんは煉○さんポジです
綾音を連れていくために無理矢理駄々をこねさせました←
実は綾音のしっかりした性格は決まってないとか言えない
なんかどういうヒロイン像がいいのか迷ってて
えっと…
ごめんなさーい(ぬらりボイス)