読みきり書くかね…なんか書きたくなったわ
即興だから低クオ許して
あ、セリフのみなんでよろしく
「おとーさん、きょうのごはんなーに?」
「今日は美紀の好きなシチューだよ」
「シチュー?やったー!わーいわーい!」
「はしゃぐのもいいけど、宿題終わったのか?」
「あ、やってない…えへへ」
「できたら呼ぶからやってきなよ」
「はーい!」
「おとーさん、いっしょにねよー?」
「もう1年生だから一人で寝る練習しようねって…」
「ねーおねがーい」
「…全く、しょうがないな」
「えへへ、おとーさんちょろーい」
「(どこで覚えたんだそれ…)あ、一緒に寝てあげないぞ?」
「え?やぁだぁ ごめんなさーい」
「はいはい、早く寝るよ」
「はぁーい …ぎゅー」
「お父さんは今日も抱き枕かあ」
「ほら!おとーさんもぎゅーして!」
「…はいよ、ぎゅー」
「お父さん、夕飯作るの手伝うよ」
「おお、ありがとう美紀」
「あ、シチューだあ」
「美紀はほんとシチュー好きだよな」「だって美味しいじゃん 早く食べたいなぁ〜」
「全く、大きくなっても中身はほとんど変わんないな…」
「じゃ、おやすみ」
「うん、おやすみ」
「…お父さん、まだ起きてる?」
「…なんだ?こんな時間に」
「入るよ?」
「…一緒に寝よう?」
「え?」
「だから、一緒に寝ようって」
「美紀…もう17だぞ…流石に無理だろうよ」
「やだ、一緒に寝るの」
「…恥ずかしくないのか?」
「恥ずかしくないよ」
「…まぁそれはいいとして、お前は自分の布団があるだろ?」
「…お父さんのケチ」
「…はぁ、わかったよ 狭くても文句言うなよ」
「えへへ、お邪魔しまーす」
「…ねぇ、お父さん」
「…ん?」
「私ね、お父さんが好き」
「…そうか」
「…家族としても…その…」
「…はいはい、寝るよ」
「…嘘じゃないよ」
「…父親にか?」
「…うん」
「…どこが?」
「全部」
「…なんか変なの食ったか?」
「信じてくれないの?」
「…父親だぞ?」
「そうだけど…」
「…お母さんが先に行っちゃったからって慰めようとしてるならやめてくれ」
「違うの…ほんとに…」
「…駄目だ」
「…え?」
「お父さんは駄目だ」
「なんで?」
「お前は俺の娘だ、そういう関係ではない」
「…なんでよ…なんで…」
「私じゃ駄目なの?」
「…駄目だ」
「なん…で……っ…」
「美紀、なんでそんなにお父さんがいいんだ?」
「…だって優しいし、私が困ってたら助けてくれるし…それに……っ……」「泣くなよ… …優しいのは親として当たり前だ 困ってたら助けるのも当たり前だ 美紀が大事だからな」
「でも駄目だって…」
「お父さんじゃなくても他にいい人はいるよ それにもう美紀ももう大人になるんだ いつまでも甘えてちゃだめなんじゃないか?」
「………わかった……ごめんなさい 明日からちゃんとするから……」
「ほら、涙拭いて…」
「美紀、これだけは忘れんな」
「…え?」
「お父さんはいつも美紀の味方だ ありがちな言葉だけど、嘘じゃない」
「……」
「もし辛いことがあったらお父さんに飛び込んでこい 全部受け止めてやるよ」
「お父さん……」
「明日からいなくなるわけじゃないだろ?また明日も一緒だ な?」
「………っ」
「もう…泣かなくていいから…ほら、拭いてな…」
「…うん」
「…美紀 今日が最後だ 明日からちゃんと自分の布団で寝るんだぞ」
「わかった…だから今日はぎゅーってして…ちっちゃい時みたいに」
「…はいはい…ぎゅー」
「お父さん…ありがとう…ぎゅー………おやすみ」