【3ぱぱさんのご出張】その3
寂しがる子供達に別れを告げ朝一番の新幹線で名古屋へ到着。
支店に行くと先輩が待ち構えていた。
先輩「おー、3ぱぱ!間に合ったか!急で大変だったな!」
3ぱぱ「先輩久しぶりです。仕事内容や聞いてないんですが?」
先輩「おいおい勘弁してくれよ。お前のとこの課長に電話した時に詳細と図面のメールしておいたのに」
3ぱぱ「ははは……直接俺に送ってくれれば良かったんですけどね……多分メール開いてすらいないかと………」
先輩「とりあえず支店長に挨拶して詳しい話はそれからな!」
ザックリと私の今回の仕事を説明すると、工事現場にて特殊な機材とそれを設置する為の図面を作成し必要な材料を発注する。
図面を元に職人さんに施工してもらい不具合等ないか確認する。
図面の作成はセンスを要求される。作成者のセンスが無ければ無駄な材料費と時間を費やす事になる。
先輩「今回3ぱぱには、きんにく(仮名)の仕事引き継いでもらうからよろしく。」
先輩「もう図面も仕上がって発注してあるから余裕だろ。1週間もあれば終わるだろ。」
3ぱぱ「わかりました。とりあえず図面だけ確認させてください。」
先輩「そうだな。お前のとこの課長にやられたな。後で図面引っ張りだすからさとりあえず職人さん達が施工の準備してるから挨拶いくか。」
先輩に連れられて職人さん達の待つ現場へ行く。
先輩「こんちは〜。」
工務店社長「先輩さんこんにちは。えーとその方がきんにくさんの代わりの方?」
3ぱぱ「よろしくお願いします。」
工務店社長「この現場は源さん(仮名)と弟子にお願いしてるのでよろしくお願いします。」
工務店社長「おーい!源さ〜ん!」
源さん「………」
3ぱぱ「はじめまして。3ぱぱです。よろしくお願いします。」
源さん「………よろしく。」
60歳後半だろうか、ブルドッグの様な顔をし少しふてくされた様な感じで源さんがボソボソと答える。
工務店社長「ははは、源さん無口だけど腕は確かなんで。よろしくお願いします。」
挨拶を済ませ現場を後にする。
先輩「あの源さんな〜曲者なよだよ。いつもブツブツこんなの出来ねーってダダこねてさ。ちょっと面倒だけどよろしく頼むよ。
あ、あと図面だよな。俺もチョイ忙しいから明日の祭日明けには用意しておくからさ。明日はゆっくり休んで明後日からよろしく〜」
この日は挨拶回りをしただけで仕事は終了。翌日は祭日の為、明後日から本格的に仕事になる。
先輩に飲みに誘われたが今日は泊めてもらう名古屋の親戚家族がご馳走を用意して待っている。名古屋の可愛い姉妹に会うのも楽しみなので急いで帰宅する。
ピンポーン
3ぱぱ「こんばんは〜。お世話になりまーす。」
名古屋姉妹「お兄ちゃん!いらっしゃ〜い。」
可愛い名古屋の姉妹が迎えてくれる。きっと私の顔は気持ち悪い程の慢心の笑みだろう……
名古屋おじさん「3ぱぱくん、いらっしゃい!さぁ!飲むぞ−!」
おじさんは飲む気満々だった。名古屋家族と夕食をとり一家団らんに交じり世間話をして盛り上がる。
名古屋姉「お兄ちゃん明日早速休みなんだ〜。」
3ぱぱ「そうなんだよ。来たばかりでやる事もないし犬山城でも見に行ってくるかな〜。」
名古屋姉「お兄ちゃん明日暇なら私とデートしようか?」
3ぱぱ「デートか。いいよ。」
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ええっ!デ、デート!!!!
おじさん感極まり昇天……………………………
続く