【とんかつ屋のおかみさん】その1
あまりオチのないバスターズ全盛期の頃の小話です。今回私の名前は高田延彦(仮名)にさせてもらいます。
私の住む地域には城下町だったところがあります。昔ながらの街並みが並び独特な雰囲気をだしています。その一角に地域では有名なとんかつ屋があります。
休日の昼時に長男と二人で遊んでいた私は無性にとんかつが食べたくなってきた。
3ぱぱ「息子!お昼はとんかつ食べて帰ろう!」
息子「え〜僕うどんがいいなぁ」
3ぱぱ「お前はいつもうどんだな。お刺身も付いてくるかさ」
息子「本当!それならいいよ!」
3ぱぱ「よし決まりな!」
お店に着くと大繁盛だった。1階は満席の為二階の座敷へ案内された。若い店員のお姉さんが注文をとりにくる。
3ぱぱ「とんかつ定食2つお願いします。」
店員「只今混み合ってますので少し時間がかかります。」
3ぱぱ「はい。大丈夫ですよ。」
とんかつ定食が来るまでの間、私はボ〜っと外を眺めていた。息子は座敷でゴロゴロとしながらDSを開けてバスターズをしていた。
店員「お待たせしました〜」
3ぱぱ「おー来た来た!」
息子「ぱぱ!すごい!美味しそう!!」
3ぱぱ「だろう!来てよかっただろ?」
肉厚なとんかつにエビフライ、お刺身、お新香、味噌汁、サラダ、ご飯。これだけ入って値段は700円。お店も繁盛するはずだ。
息子「ぱぱ〜。もう食べ切れないよ〜」
3ぱぱ「ははは。子供には多いよな。残りは、ぱぱが美味しくいただくよ。」
息子の残したとんかつを私が食べる。息子は早起きしたせいもあってか目をこすり眠たそうにしている。
3ぱぱ「さー帰るか〜忘れ物するなよ。」
息子「わかった!」
息子は持ってきたリュックを肩にかけ私の後ろをついてくる。
3ぱぱ「ごちそうさまでした〜。」
オババ「あ〜い。あ〜り〜が〜と〜ね〜。1400円に〜。」
お店の大おかみだろうかお会計のレジに立っていた。お会計を済ませ車に乗り込む。私も満腹で少し眠たくなってきた。家に帰って少し昼寝をしよう。
家に帰り駐車場に車を入れたあたりで息子の異変に気付く。
3ぱぱ「あれ?息子、眼鏡はどうした?」
息子「あれ?ぱぱ、僕の眼鏡は?」
二人「………………あ〜っ!!」
息子氏、リュックは持ってきたがご飯を食べる時に外した眼鏡と遊んでいたDSをとんかつ屋に忘れていた。
3ぱぱ「しょ〜がないな〜。電話かけて取りに行くか……」
息子「ぱぱ、ゴメンね」
とんかつ屋の電話番号を調べ電話をかける。
「はい!とんかつ屋です!」
続く。