【息子のモテモテが止まらない】第四話
小学2年生になった息子。しばらくの間は集団での登下校になる。高学年のお兄ちゃん達が先頭と最後尾に立ち間に新1年生を含む低学年を入れての登下校。
学校に慣れてくると徐々に集団登下校の回数は減り最後はバラバラで下校してくる。
この頃からだろうか下校しているセロリちゃんの姿を見かける様になったのは。
PTA役員をしていて情報通の嫁さん曰く元々、母親が働いている為学校が終わった後に学童を利用していたが2年生になった時から本人の熱望で学童を辞めたらしい。
うちの息子は大親友のO君が入学した為、帰りはO君と一緒に帰る事が多い。二人で妖怪ウォッチの話で盛り上がっている様だ。セロリちゃんはそんな2人の少し後ろを誰と帰る訳でもなく一人で歩いている。O君と息子が別れた後にセロリちゃんは息子に近づきほんの数100mだけ一緒に帰る。これが息子の日常になっていた。
ある日、事件が起こった。PTA役員の為、頻繁に学校へ行く嫁さん。用事が終わったのが丁度息子の下校時間と重なった為息子の教室の前に迎えに行く事にしたらしい。
教室を覗くと既に帰りの会は終わっていたが息子、セロリちゃん、楓ちゃん、数名の女子が先生と話している。
よく見るとセロリちゃんは泣いている。
しばらくすると先生と生徒達が出てくる。
嫁「先生こんにちは。何かありましたか?」
先生「息子君のお母さん、こんにちは。実は…………」
嫁「ええっ!セロリちゃんがいじめられていて、うちの息子が一枚絡んでる!?」
続く