【息子のモテモテが止まらない】第七話
五木モード中の息子は車に放置して先程まで泣いていたセロリちゃんを放っておくのも気が引けるので今日だけはお母さんが帰宅するまで我が家で預かる事に。
お母さんは残業で20時頃になってしまうらしい。
18時過ぎに私も家に帰宅する。
3ぱぱ「ただいま〜」
帰宅するといつも通り子供達の騒がしい暴れ回る音と騒ぎ声が聞こえてくる。いつもより声が多いな?とリビングのやドアを開けると
セロリちゃん「おじさん!お邪魔してます。」
3ぱぱ「ん?あぁ、いらっしゃい……」
3ぱぱ「こんな時間にどうしたの?」
嫁「実はゴニョゴニョでね………」
嫁さんから詳しい話を聞く。
3ぱぱ「へぇ〜……大変だったね。まぁせっかくだからゆっくりしていってね。」
既に腹ペコな私と子供達。セロリちゃんも一緒に夕食を食べる事に。今日の夜ご飯は鶏の唐揚げ。お母さんと二人で暮らしているセロリちゃん。大人数での食事は少し刺激が強かったようだ。
「いただきま〜す!」
掛け声共に戦争が始まる。家族5人1回で食べる唐揚げの量は2s。唐揚げ大好きな私も子供達に負けじと唐揚げを頬張る。
一個の唐揚げをゆっくりと食べるセロリちゃん。
3ぱぱ「セロリちゃん!そんなにゆっくり食べてたら唐揚げ全部無くなるよ!」
息子「ぱぱ−!次男がお茶こぼした−!」
娘「ぱぱー!ソースがなーい!」
次男「ダァ!ダァ!」
息子「あーっ!次男が僕の唐揚げ取った−!」
娘「ぱぱー!ソース!!」
3ぱぱ「コラ!次男!それは飲んだらダメだ!ぱぱの大事なビールだ!」
嫁「うるさーい!!静かに食べなさーい!!」
あっけにとられるセロリちゃんだが何とかお腹いっぱいに食べれたみたいだ。
夕食後、息子はソファでバスターズ。セロリちゃんも息子のバスターズを覗き込む。
息子「セロリちゃんやってみる?」
セロリちゃん「いいの?」
セロリちゃん初めてのバスターズ。大きな声を出して笑いながら夢中でゲームをしている。
しかし楽しい時間もここまで時間は20時を過ぎている。我が家のインターホンが鳴り響く。仕事を終えたセロリちゃんのお母さんが迎えに来た。
嫁「セロリちゃん、お母さん迎えに来たよ。」
無言でペコリと頭を下げセロリちゃんはお母さんのいる玄関に走っていく。玄関で少しお母さんと話をしセロリちゃん達は家に帰っていった。
嫁「ふぅ………」
嫁がソファに腰掛け溜め息をつく。
3ぱぱ「どうした?」
嫁「セロリちゃんね〜。余計な事しちゃったかな〜って………」
3ぱぱ「あの状況じゃ一人で帰せないだろ?」
嫁「そうなんだけどさ〜。一人っ子のセロリちゃんにはちょっと家は刺激が強すぎかな〜って。」
3ぱぱ「考え過ぎだろ………」
嫁「だといいんだけどね………」
………嫁さんの言っている事はあながち間違いでは無かったかもしれない……
続く