【息子のお泊まり会】最終話
この日の午前中私は車の点検の予約が入っていたため9時頃に一旦一人で外出した。
車の点検後に実家の近くのお肉屋さんにみんなに内緒でサプライズお肉を買いに行った。
とにかく凄いお肉だ。一体誰が買うんだろう?と長年思ってきた巨大な肉の塊だった。バーベキューで出てくればそれだけで間違いなくテンションが上がる巨大なお肉。お値段もそれなりなので軽い気持ちで買える代物ではない。
「え〜っ?午後からバーベキューやるの?片付けとか面倒なんだけどな〜。まぁ子供達が喜んぶならしょうがないか……」
と嫁さんには俺は渋々だよ?的に言っていたが内心私はバーベキューを誰よりも楽しみにしていた。
仲の良いおじさん達と一緒に子供達のはしゃぐ姿と巨大なお肉をつまみに酒を飲む。楽しく無い訳がない。
巨大なお肉を自腹で購入しチョイとニヤニヤしながら帰宅する。お肉は直前に出してみんなをビックリさせるつもりだ。
「ただいま〜!」
玄関を開けると靴が少なく家の中が静かだ……
ぱぱ「あれ?子供達は?」
嫁さん「みんな帰ったよ」
ぱぱ「???」
さかのぼる事2時間前、3姉弟とK君のお母さんが様子を見がてら我が家へ遊びに来た。
K君「お母さん!俺ね1時間しか寝てないんだ!ずっとリセマラしてたんだ!」
K母「リセマラ?」
K君「これだよ!」
K君はお母さんにリセマラを説明する。K君は朝6時に起きてからお母さんがくるまでも朝食の時間以外リセマラをやり続けていた。
K君のお母さんの顔が修羅と化す……
3姉弟の母「あれ?そういえばあのカーテンはどうしたの?まさか……」
嫁さん「ははは……そのまさかで……」
3姉弟のお母さん、顔が修羅と化す……
話は戻り……
嫁さん「………と言う訳でみんな怒られて帰って行ったから今日のバーベキューは中止。ぱぱのり気じゃなかったから良いでしょ?私も子供達連れて実家に遊びに行くから夜御飯は適当にね」
ぱぱ「あ、ああ………わかった……」
私の車には大きな肉の塊が……一人じゃ食べられる量じゃない……
ぱぱ「あの……実はおにく……」
嫁さん「は?何?」
ぱぱ「バーベキューのサプライズで巨大なお肉を……」
嫁さん「はぁ?買ったの?冷凍しとけ!!」
そして誰もいなくなった………
ゲームのやり過ぎで怒らたK君、一カ月のゲーム禁止令が出たらしい。しかし彼のリセマラ総時間およそ12時間。K君は目の輝きを失う事なくやり切った。収穫は破怪、豪怪、不怪が2体ずつ 厄介が1体
そしてお母さんのゲンコツと1カ月のゲーム禁止令。
流石のK君も疲れたらしく家に帰るとお昼から次の日まで寝続けたらしい。
こうして息子の初めてのお泊まり会はレフリーストップで幕を閉じた。
私は巨大なお肉を冷蔵庫に入るサイズになるまで一人寂しく黙々と食べ続けましたとさ。
おしまいw
……たいした落ちがある訳でもありませんがチラ見してくれた皆さん、ありがとうございましたm(_ _)m