Re: 紅の雑談広場3(奇跡の月光タウン編)( No.296 )
  • 日時: 2021/09/30 04:19
  • 名前: ベイリーフ ◆5SnftrlJNA (ID: 8fy2hyHc)

これの次は一応最終回
2期は評価とやる気次第

鬼殺鬼
11.遊戯
………
……

こいつ…いつの間に…!
「おいらはふたりのはなしをききたいだけなのにー、なんでおしえてくれないのー?」
「この話を聞いて何になるんだ?」
「あそぶためのちしきとしてみにつけるんだよー おともだちやおにがりとたのしくあそぶためにね!」
喋り方は普通の子供だが、彼から溢れんばかりの殺気を感じる…霹か?
「せっかくおにがりとであえたんだ!さあ、はじめよ!おゆうぎかいだー!」
無闍忌はそういい放つと、爪を立てて素早く二人に飛びかかってきた。だが円城寺が素早く反応し、刀で攻撃を受け止めた。
「まだこちらの準備が整ってないのだが?」
「きみたちがおそいのがわるいのー! おいらはやくあそびたいのー!」
円城寺と無闍忌の激しい攻防が続く。
円城寺が押している状況だ。
「ちょっとー!こどもあいてにむきになりすぎー!」
「今はむきにならないと死ぬんでね!」
「ぐー…まだえいようがたりないのかなぁ? よーし、がっこうってとこにいこう!むこうにはこどもがいっぱいだからいっぱいあそんでたべられる!」
「まずい!まだ生徒が!」
「させるか!滅鬼『白焔』!!」
円城寺の攻撃が無闍忌に直撃した。

「…だからさぁ……むきになんなって言ったよね?」
無闍忌の喋り方が変わった…!?
「こちらの都合が悪いのでね、一撃入れさせてもらった 君の相手は俺だ」
「遊ぶのは好きだけど、しつこいやつは嫌いなんだよ」
「君は随分と身勝手で自己中だな」
「何とでも言え、殺せば関係無いから」
「俺は魔女を倒しこの世から悪鬼が消えるまで死ねない!」
「…そう その願い、叶うといいね」

!?
無闍忌のスピードがさっきとは段違いに速い!
「お前を今ここで消す それが今俺のやりたいこと」
「ならば俺は全力で阻止するまでだ!」
しかし 無闍忌が力を解放しても、円城寺とは互角で止まっていた。
「なんでおいらの攻撃が通らない!何故だ何故だ何故だ!!」

「悪鬼『威辧斗・紊火砕』!!」
無闍忌の術が円城寺の体力を削っていく。
「ぐ… まだだ!俺は死なん!」
「しつこい!悪鬼『威辧斗・吽童戒』!!」
「…!?体が…重い……!」
「吽童戒は体の細胞をじわじわ弱体化させ、終いには停止させる!さあ、あとどれくらいもつかな?」
「……ならば!」

「滅鬼・強撃奥義『覇斬』!!!」
円城寺は持てる力全て使い、無闍忌に奥義をたたきつけた。
無闍忌には避ける暇がなく、避けようとした時には目の前に刀が降りかざされていた。
「!? 避けられない…当たる……!また………遊べなくなる………!!」



『ねーねー!おいらとあそぼーよー!』
『えー?おまえとのあそびつまんないからやだー!』
『きみのやりたいあそびでいいから!』
『さっかーとかできないじゃん!だからむり!』
『あ!待って…!うっ……ゲッホゲッホ!』


『おかーさん、おいらあそびたい』
『駄目よ、病気なんだから 家で大人しくしてなさい』
『…はーい』

『おかーさん……あそ……びたい……おてだましよー………』
『その体で何を言ってるのよ……ではお医者様、お願い致します』
『はい 難病ですのでどうなるかはわかりませんが、最善を尽くします』

『おかーさん………なんで………あそんじゃだめな………の?』
『……あなたはもう遊べないのよ、病気が許してくれなかったわ』
『おいら………わるいこと……………しちゃった…?』
『いいえ、あなたは何も悪くありませんよ』
『そうなの………?』
『ええ ……ごめんなさいね、強い子に産んであげられなくて……』
『おかーさんは………わるいこと………してないよ………だから………あやま…………らない…………で……………』
『ありがとう………夏樹』


『かわいそうに、私がその病から解放してあげよう……』
『だあれ?』
『私かい?私は君を救う魔法使いさ 遊びたいなら私が知っているいろんな遊びを教えてあげるよ』

「おかー……さん………おいら………あそびつかれちゃったよ………」
無闍忌は涙を浮かべながら、ゆっくり消えてゆく。

病気のせいで誰も傷つけない遊び方を学べなかった一人の人間……だった鬼。
かわいそうに……病気でなかったら、とても楽しかっただろうに………

「円城寺さん、体は大丈夫ですか?」
「ああ、あの鬼を倒したからだろうか 体が動くようになってきた」
「よかったです」
「では俺は体を休めるために屋敷に戻る、新山も戻るか?」
「いえ、親友を待ちます」
「そうか!なら先に帰らせてもらおう!君たちも合流できたらゆっくり帰るといい」
「はい、ありがとうございました!」

「佑ー!」
「あ、綾音!」
「犯人見つけた?」
「うん、見つけて円城寺さんが倒してくれたよ」
「じゃあもう終わったの?」
「そういうことだね……行方不明の皆は食べられちゃったみたいだけど……」
「……仇は討てたんだから、きっと皆大丈夫よ」
「……だといいな」
………
……

尺の関係で1話で倒しちゃったわ


寝る


おはよう(タイムラグ発生)