Re: 紅の雑談広場3(奇跡の月光タウン編)( No.34 )
  • 日時: 2021/09/20 21:34
  • 名前: ベイリーフ ◆5SnftrlJNA (ID: U81svuVZ)

時間できたし書くかな…

鬼殺鬼
2.隠蔽
………
……

佑は洗面台鏡の前で今後について考えていた。
「明日普通に学校あるからなぁ…どうやって隠そうか…」
親にも友達にも言えない、自分が鬼だなんて。
今まで鬼の概念は『悪戯や悪さをする』『節分の日は豆に弱い』『桃太郎の敵』『怪力で破壊を繰り返す』だった。
だが俺がなったのは…人を襲い殺そうとする、まさに殺人鬼だ。
「コンタクトレンズと言えば誤魔化せるかな…」
幸い、佑が通う学校はカラコンはセーフ。まぁ注意はされるが。
「あんまり注意されるのは嫌だなぁ…しばらく休むべきか?」
・・・。
「…いや、行かないと 大丈夫…きっと」
佑は不謹慎ではあるが、綾音も鬼であることに安心を感じていた。

佑が学校に行くと、案の定目のことを言われた。
「お前その目どうした?充血か?それともカラコン?ヤベーぞ」
「お前、遂にカラコンを…」
「新山さん、それはまずいんじゃ…」
「赤眼とか人外やん 偽者か?」
佑はひたすらカラコンであることを貫き通した。
精神に傷をかなり負ったが、決して怒ったりしなかった。
「元に戻す手があるはず、きっと」

綾音も同じく精神に傷を負わせられた。
「耐えないと…戻るまで…」
もちろん、二人とも先生に注意された。
「カラコンは控えましょうね、ダメとは言いませんが…」

佑がやっと帰宅すると、母は目薬を差し出した。
「充血してない?目が赤いわよ、目薬あるから使いなさいね」
「ありがとう、母さん」
違うんだ、きっと目薬なんかじゃ治らない。
でも、言えない。
とりあえず目薬をさしてみる。
染みない。
何も感じない。
効果はなさそうだ。

しばらくして、綾音が家を訪ねてきた。
「はーい、あら綾音ちゃん。あら?あなたも目が赤いわよ?昨日ちゃんと寝られなかったの?」
「いいえ、しっかり睡眠はとりました」
「なら充血かしら…あんまり擦っちゃだめよ?」
「はい、気を付けますね」
「佑なら2階にいるわよ、あの子も充血してるみたいでね…目薬渡したけど大丈夫かしら…」
「ありがとうございます、きっと大丈夫ですよ じゃあお邪魔しますね」
綾音は笑顔で母と会話し、2階にいる佑の元へ向かった。
「佑?いる?」
「綾音か?いるよ、どーぞ」
佑がドアを開けた瞬間、綾音は泣きながら佑の胸元にとびかかった。
「……綾音…大丈夫、必ず元に戻してあげるから…」
佑は優しく綾音の背中を撫でた。
辛かっただろう。1日とはいえ。
しばらくこうしていてあげよう、心の傷を少しでも癒すために…

怪我をしたりして泣いて綾音が佑に抱きついたりはしょっちゅうあった。
佑はその度に背中を撫でてやり、「痛いね、でも大丈夫だよ」など声をかけてあげていた。
だが今回はそんなものよりももっと…
かけてやる言葉がみつからない。
「戻してあげるから」
これしか言えることがなかった。
泣きたい、叫びたい。
だけど、そんなことしたら綾音がもっと辛くなるかもしれない。
佑はただひたすら、綾音の背中を優しく撫でた。

魔女…絶対許さないからな、覚悟しておけよ!
そして必ず元に戻ってみせる!
………
……


43分か
1より短いかも
佑と綾音のイメージってどんなんだろ
超暇になったら考えてみてネ

実は3以降のネタが決まらない
どうしよう
打ちきりするか?(すぐ逃げる)