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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.876 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:10
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
ヒカリ「いやだ」 ヒカリ「いやだいやだいやだ!」 ヒカリ「俺が魔王を倒せばいいんだろう?」 ヒカリ「それならお母さんは死なずに済む!」 未来のヒカリ「お母さんが死ななければ、おまえが魔王を倒すきっかけが無いだろう?」 ヒカリ「いや、今はもう、記憶がある!」 ヒカリ「今から倒せばいいじゃないか!」 未来のヒカリ「おまえがここで魔王を倒しても、別の時間軸ではおまえは呑気に過ごし、世界は滅びる」 ヒカリ「そんな…」 ヒカリ「助かる道は無いのか?」 未来のヒカリ「残念ながら…」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.877 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:14
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
アカリ「それなら、いい方法があるわ」 ヒカリ「どうしてここに!?」 アカリ「いいから」 ヒカリ「良くないよ、人の家だよ!?」 アカリ「ヒカリ君にはいってなかったけど、私も、ペンダントで時間軸を移動していたの」 アカリ「それでヒカリ君のお母さんを守りに…」 ヒカリ「ありがとう、そういう事だったのか…さっきは強く言ってごめん」 アカリ「良いって」 ヒカリ「それで、助かる方法って?」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.878 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:17
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
アカリ「カミサマに会いに行くの」 アカリ「そして、魔王の存在を全時間軸から消してもらうの」 ヒカリ「でも、どうやって?」 アカリ「私のおじさんの家にロケットがあるわ」 アカリ「おじさんが作ったらしいんだけど、時空を超えて、カミサマのところに行けるらしいの」 ヒカリ「それって、死ぬって事じゃ…」 未来のヒカリ「おまえが死んだら全ての時間軸が滅びてしまうぞ!」 アカリ「やらなければ、お母さんが死ぬのよ!?」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.879 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:20
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
ヒカリ「やろう」 ヒカリ「案内して!」 未来のヒカリ「おい、やめるんだ!」 ヒカリ「お母さんのためだよ!!!」 未来のヒカリ「う…わかった」 未来のヒカリ「行こう」 こうして、三人はアカリのおじさんの家に行くことに 隣町に向かって夜の闇の中を歩き出した
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.880 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:23
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
アカリの叔父「星麟丸に乗りたいというのは君たちかい?」 二人のヒカリ「はい、そうです」 アカリの叔父「アカリも、行くんだね?」 アカリ「うん」 アカリの叔父「くれぐれも、気をつけて…」 三人は時空間ロケット、星麟丸号に乗り込んだ
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.881 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:28
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
星麟丸「セイリンマルヘ、ヨウコソ」 星麟丸「ゴユックリ、ジクウノタビヲ、オタノシミクダサイ」 ヒカリ「すっごく!」 ヒカリ「せまい!」 アカリ「しょうがないじゃん!」 ヒカリ「ごめんごめん」 星麟丸「トウチャク、イタシマシタ」 星麟丸「カミノ、キュウデンデス」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.882 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:32
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
カミ「久々のお客さんだね」 ヒカリ「カミサマですか?」 カミ「そうだよ」 カミ「ここに来てもらったら困るんだよね…」 カミ「人間達は宇宙という牢屋の中で暮らしてもらわないと」 カミ「永遠に時間と空間に囚われて」 カミ「それを外から眺めるのがボクの役割」 カミ「出てきちゃったお客さんを始末するのも、ボクの役割なのさ」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.883 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:36
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
ヒカリ「魔王を消してください」 カミ「話聞いてたかい?」 カミ「ボクは君を始末しないといけないの」 ヒカリ「魔王を、消してください!」 カミ「悪いけど、できない」 カミ「絶望の中から希望を見いだす」 カミ「勇者が現れるか、魔王が滅ぼすか」 カミ「それを予想するのが楽しいんだよ」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.884 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:39
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
ヒカリ「それでも、魔王を消してください」 カミ「フフ…君、面白いね」 カミ「ボクに勝てたら良いよ」 未来のヒカリ「この剣で!」 未来のヒカリ「くらえええ!」 未来のヒカリ「!」 カミ「弱い弱い」 カミ「こんな剣でボクに勝とうなんて」 カミ「次は君の番だよ」 ヒカリ「もうヤケクソだ!」 カミ「フフ…」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.885 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:42
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
ヒカリの意識が薄れていく ヒカリ「これが、死か…」 ヒカリ「本当に走馬灯が見えるんだな…」 ヒカリ「ペンダントも今は持っていない」 ヒカリ「未来の俺が言っていたように、全時間軸が滅びるのか…」 ヒカリ「ああ、苦しい」 ヒカリ「なんだろう、胸が苦しい」 ヒカリ「頑張って忘れようとしていた記憶が戻っていくような感じだ」 ヒカリ「思い出したくない」 ヒカリ「嫌だ、うわあああ」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.886 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:47
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
星麟丸「トウチャク、イタシマシタ」 星麟丸「カミノ、キュウデンデス」 ヒカリ「!?」 カミ「久々のお客さんだね」 ヒカリ「!??」 カミ「いや、ついさっきぶりかな」 カミ「いやあ、面白かった」 カミ「君、面白いね」 カミ「いい時間潰しになったよ」 カミ「出ておいで」 魔王「面白いな、貴様」 フェニックス「なんとか最後まで演じ切る事ができたぞ」 魔王「途中で台詞を噛みそうになっていたではないか」 フェニックス「悪い悪い」 ヒカリ「!?」 カミ「ちょっとした劇だったんだよ」 カミ「ボクと、魔王とフェニックスで君を巻き込んだ劇をしていたのさ」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.887 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:50
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
アカリ「私も劇に参加してたの、裏切ってごめんね」 アカリ「前におじさんとここに来たことがあって、こんな企画を立てたの」 アカリ「お母さんの事は本当にごめんなさい」 カミ「まあ、そういう事だから、また元の日常に戻りなさい」 カミ「これが真実さ」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.888 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:53
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
ヒカリ「違う」 ヒカリ「長老が言ってた真実はこれじゃない」 ヒカリはそう言うと、魔王、そして、フェニックスを殴り殺した アカリ「え…」 カミ「まずい…、!」 不思議な力によって、カミをも殺した 宇宙コンピュータ「よくやった、人間」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.889 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:57
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
宇宙コンピュータ「これでやっとカミの呪縛から逃げられる」 アカリ「これはどう言う事?」 宇宙コンピュータ「この人間を利用してカミを殺させることに成功した、それだけだ」 ヒカリ「…」 宇宙コンピュータ「おい、人間?」 宇宙コンピュータ「!」 ヒカリは宇宙そのものを構成している宇宙コンピュータを破壊しようと、手をあげた アカリ「やめて!」 アカリ「そんな事をしたら、宇宙は、無くなってしまうわ!」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.890 ) |
- 日時: 2022/06/25 20:59
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
ヒカリ「この世界は現実じゃない」 アカリ「気づいたのね…」 ヒカリ「俺は、あの日…君に会えたらと星に願った」 アカリ「そしたら、ここに来たの?」 ヒカリ「そう、そしてお母さんが死んでいて、代わりに、死んだはずの、君がいた」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.891 ) |
- 日時: 2022/06/25 21:10
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
ヒカリ「あの時、君は俺の目の前で、交通事故にあった」 ヒカリ「君はぐちゃぐちゃになっていた」 ヒカリ「俺はずっと後悔していた」 ヒカリ「あの時、俺が一声かけていれば、君は死ななかった」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.892 ) |
- 日時: 2022/06/25 21:13
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
ヒカリ「カミサマに殺されたとき、走馬灯のように思い出した」 ヒカリ「ずっと気付かないフリをしていた」 ヒカリ「このまま、君と暮らせるなら、嘘の世界で生きようとも思った」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.893 ) |
- 日時: 2022/06/25 21:16
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
ヒカリ「でも、それは、君にとって幸せじゃない」 アカリ「そんなことない!」 アカリ「私は十分幸せだよ!」 アカリ「だから...」 ヒカリ「いや、違う」 ヒカリ「そんなの、本物の幸せじゃない」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.894 ) |
- 日時: 2022/06/25 21:20
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
アカリ「私だって気付いてた」 アカリ「死んでからずっと、もう一度会いたいと願ってた」 アカリ「だから、会えたときは本当に嬉しかった」 アカリ「この嘘の世界にヒカリ君をずっと引き留めるわけにも行かない」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.895 ) |
- 日時: 2022/06/25 21:24
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
アカリ「ヒカリ君のためだもんね、しょうがないもんね」 アカリ「この世界を壊して」 アカリ「さっきは止めてごめん」 アカリ「お別れが言えて、嬉しかった」 アカリ「さよなら、元気でね」 ヒカリ「さよなら、ずっと、忘れないから!」 アカリ「うん」 ヒカリは宇宙コンピュータを壊した
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.896 ) |
- 日時: 2022/06/25 21:27
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
あの日のヒカリ「俺、明日、誕生日なんだ」 あの日のアカリ「しってるー」 あの日のアカリ「プレゼント、用意してあるからね」 あの日のヒカリ「え、なになに?」 あの日のアカリ「なーいしょ」 あの日のアカリ「あ、お母さんのお手伝いしないと」 あの日のヒカリ「そっか、じゃあな」 あの日のアカリ「うん、また明日ー」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.897 ) |
- 日時: 2022/06/25 21:31
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
車「キキィイーー」 あの日のアカリ「え!?」 運転手のヤンキー「やっべ、引いちゃった」 助手席のヤンキー「ヤバくね?」 助手席のヤンキー「逃げないと」 運転手のヤンキー「そうだな、にげろにげろーww」 あの日のヒカリ「そんな...」 あの日のヒカリ「そんなああああ!」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.898 ) |
- 日時: 2022/06/25 21:35
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
あの日のヒカリ「うっ、うぅ...」 あの日のヒカリの母「泣かないの」 あの日のヒカリの母「アカリちゃんも悲しくなるでしょ」 あの日のヒカリ「どうして...うぅ」 あの日のヒカリの母「ほら、アカリちゃんがあなたのために作ってくれたペンダントですって」 あの日のヒカリの母「これで元気出しなさい」
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.899 ) |
- 日時: 2022/06/25 21:41
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
あの日の夜、 ヒカリが星に願ったとき、 アカリのペンダントが光り輝いていた ヒカリが嘘の世界から戻ってきても確かにペンダントは机の上にあった 長老にもらった物と似ているような... 嘘の世界も実はペンダントの力で行った、別の時間軸の世界だったのかもしれない それでも、アカリにはもう会えない ヒカリの目から涙がこぼれる あの、宇宙コンピュータを壊した選択は正しかったのか いや、星に願った選択から間違えていたのかもしれない それでも、ヒカリはもう、後悔はしていない アカリとちゃんとお別れができたから
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Re: こだわりの雑談スレッド 33 Want meet again ( No.900 ) |
- 日時: 2022/06/25 21:44
- 名前: 53; (ID: nqbhGi/q)
I want meet you again. その願いが二人を幻の世界で出会わせた ペンダントの力はなんだったのか、それは謎のままだ ヒカリはある意味すっきりした気持ちで寝床についた しかし、その目には涙が輝いていた
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